インディジョーンズの舞台にもなり、世界一と言われるほど人気(入場料が世界一であることはまず、断言できる)の遺跡、ペトラへ行ってきた!
宿泊したvalentine inn hotelでは朝7時と8時の2回無料送迎をしてもらえる。
我々は呑気に8時のバスで出るつもりであった。
が、ドミトリーに宿泊中のフランス人に
ペトラに行くなら朝5時半に出ろ!
そう、6月の時点でヨルダンは灼熱。
朝9時を過ぎた時点で炎天下なのである。
アドバイスしてくれたフランス人は9ヶ月の一人旅をしているバックパッカー、そしてイケメン。これは信頼できる。我々は朝5時起きでペトラ遺跡へと向かった。
結論だけ言うと、このフランス人に出会えたことこそがヨルダン最大の功績であった。
本当に朝早くに行ってよかった。
5時起きでホテルを出て、9時には最終地点end of the worldへ到着。
(ちなみにend of the world までいく観光客は日本人でなくともほぼいない。私らが訪れた時で、日本人でここまできたのは5年ぶりと言われた)
嘘みたいに広大な礫砂漠の山々が連なる。
この木が一本も生えていない巨大な山は壮観である。元気な人は是非。怪しげな看板に従い歩いていけば、仙人のようなベドウィン族の男性が一人で暮らす小さなカフェにたどり着く。そこが旅のゴールである。
このような不毛な地で土地を物理的にも削って、住処とした人々の労力と歳月は計り知れない。
((ただ、べつにここまでいく必要は無いと思う。かの有名なエルハズネだけみて、らくだに乗ってそこらで冷たい飲み物を飲んで帰っても充分楽しめる。
もっとこの薔薇色に輝く古代都市を楽しみたい方、さらにそこから神殿のあるエドディルまで歩くなり、ロバに乗るなりして行ってみよう。エルハズネよりも巨大で、また大きな山を削って作られた古代の神殿を見ることができる。
そこから体力の有り余っているもの、もしくは疲れで頭が回っておらず判断力に欠けたものが行くのがend of the worldである。エドディルの先に遺跡があるわけではないのでそこだけ留意していただきたい。))
ここまでが簡単な一本道でいくペトラ遺跡の全貌である。水分をとり、適度に休憩して楽しんでいただきたい。
大抵の人が行くのが朝9時にペトラ遺跡の入り口に到着、そこから炎天下の砂利道、砂道(シークはまだ整っている)を歩いていく。車、ロバ、ラクダを使用しないペトラ遺跡はあまりに過酷。
我々が日陰のない山道が続くペトラ遺跡を日が上りきる前に最後まで行けたのは僥倖であった。
ただ、地獄の帰り道。朝9時以降のことである。
気温40℃近くの中、帰りがとにかくしんどい。緩やかな上り坂が続く。
でも、もしこれがフランス人の言うことを無視して皆と同じ時間に行っていたらどうなっていたか。これである。(以下、帰り道のシークの写真)
インスタ映え女子たち。どこに行ってもいる。
しかも海外の女子の写真はとにかく時間がかかる。同じアングルで何枚も何枚も撮る。
そして活発に活動を始めるツアー客の団体。元気な欧米人のおばあちゃんたちである。
人が多いペトラ遺跡は魅力が半減。どこにいっても観光客と客引きするベドウィン族たちで騒がしい。
最悪のペトラ遺跡のまわりかた、それは朝8時以降に入口を出発することである。
ペトラ遺跡にいくなら開園朝6時を狙っていくことを全力でお奨めする。
そうすれば、少なくとも行きだけでも涼しく快適なトラッキングが楽しめる。中東の日差しはきついので、体力に自信があってもなくても、早朝がおすすめ。そしてなにより人が少なくペトラ遺跡を独り占めできるのはこれ以上ない贅沢。
(人が少ない遺跡でのんびり軽食をとり、何もせずただ座っているカップル↓)